答.どちらとも違くて、同じものを求める者同士が惹かれ合うだけだよ!
自己表現に目的はなくて、惹かれ合うのは結果論だよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
ひと、これをもとめこれとくみする
人、これを求めこれと與する
生き方が同じである者同士で求めあい、関係し合っていく。という意味。
損得の為に人付き合いをしたくなった時は、自分が何を求めているのかを思い出して!
1-10(10)
〔子禽(しきん)〕
子貢(しこう)さんへ質問。
先生である孔子さんは、「この国はどんな方針なのだろうか」と思うと、
必ずその真相をきいて、先生好みの政治をするように要求するよね。
でも、先生の方針は「善い政治」すぎるから、受け入れられないのは当然だよ。
先生は「自分らは違うんだぞ」と知らしめて、あえて対立がしたいの?
それともやっぱり、仲良くする為によかれと思って助言をしているの?
〔子貢〕
先生は、
(a)部外者だとしても誰にでも温かく、
(b)長所を伸ばして短所を減らして、
(c)心の底からやさしさが満ち溢れ、
(d)散漫にせずつつましやかで、
(e)言い難い事でもハッキリ言う、
という善さを、ご自身で習得して手に入れたんだよ。
これこそが先生そのものであり、
先生は、政治家に自分と同じものを求めているの。
質問の答えとしては、対立関係と癒着関係、そのどちらとも違う。
生き方が同じである者同士で求めあい、関係し合っていくものなんだよ。
※薄色文字は論ジェルなりの補足です。原文にはありません。
≪状況の推測≫
人脈を利用価値のある道具としか考えられない者に、助言中。
論ジェルポイント
仲間探ししているだけなのに、「押し付け野郎ウザ」って勘違いされるの悲しいね……。
現代では同調圧力に対する防御力の低い人がいる事も考慮して、上手に立ち回っていこうね!
白文
子禽問於子貢曰
夫子至於是邦也
必聞其政求
之與抑與
之與
子貢曰
夫子
温良恭儉讓 以得
之夫子
之求
之也其諸異乎
人之求之與
書き下し文
子貢において、子禽問いて曰く
是(ゼ)の邦(クニ)なるかにおいて、夫子至れば、
必ず聞きその政を求める
これは與(クミ)をおさえる與(クミ)
これは與(クミ)
子貢曰く
夫子は
得るをもっての温良恭儉讓
これは夫子
これを求める
これなるはその諸(モロ)と異なるよ
人(ヒト)はこれを求め、これと與(クミ)する