論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.女を好む男でも、尊敬に値するかな? by孔子

答.関係ないよ。他人がどうであれ、自分に重要なのは自分だけだし。
  長所は尊敬できるんじゃない? たとえ短所を持っている人でもね。

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

わくがごとくなり
弗くが如くなり

沸騰している時の水と泡のように、はっきりと分別がつく。という意味。

「悪い事をした奴だから悪い奴」は、事象と存在の境目が曖昧。細かく認識しよう!

5-9(101)

孔子

子貢よ、

女の人と仲良くする回(かい:人名)のような者と、

どちらが思い入れられるか?

 

〔子貢〕

私自身だよ。

あえて回さんに憧れる理由がない。

回さんの様な人は、一つ聞けば十を知り、

私の様な人は、一つ聞けば二しか知れないけどね。

 

孔子

よく分別がついているようだ。

私も女と仲良くする、よく分別がついているようだ。


≪状況の推測≫
心を乱す欲情の象徴である女性と交流をする者を、それで差別しない者へ、感心している最中。

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孔子さんは回さんの事を、内心少しだけ軽蔑してたのかな? でも、短所でもないただの価値観の違いよね。
対する子貢さんは、何も見えていない。(笑) それ以外の所で劣っていようと、自分を愛する姿が良いね!

白文

子謂子貢曰

女與回也孰愈

 

對曰

賜也

何敢望回

回也聞一以知十

賜也聞一以知二

 

子曰

弗如也

吾與女 弗如也

書き下し文

子、子貢(しこう:賜(し)の事)を謂(い)いて曰く

女と與む回なると孰(いず)れがまさる

 

對(たい)して曰く

賜(し:自分の事)なり

敢えて回を望むは何

回なるは一聞くをもってして知が十

賜なるは一聞くをもってして知が二

 

子曰く

弗くが如くなり

吾れ與む女 弗くが如くなり