論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.偉い人が言った言葉は、矛盾する事なく正しい?

答.どんなに詳しい人でも、万人に正確に伝える技術は持ってないよ!
  話し手のトーク技術に関わらず、聞き手が気をつけるしかないよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ようのゆくげんはぜん
雍のゆく言は然

雍は人名。他者の返事の為に作り上げた言葉が自然であった、という意味。

鵜呑みにするでなく、疑念を持つだけでなく、噛み砕いて理解し、紡ぎ直す事が大切。

6-1(120)

孔子

雍(よう:人名)の様な人は、君主に使える事ができるだろう。

 

仲弓(ちゅうきゅう:雍の事)が、

子桑伯子(しそうはくし:人名)がどのような人かきいた。

 

孔子

「約束事の羅列」が実在したかのような人だ。

 

〔仲弓〕

民を遠くから見守りつつ、

住まいでは敬って尊重し、お勤めの行動は「約束事の羅列」を遂行するなら、

必ず実在しますよね。

 

住まいでもお勤めの行動でも「約束事の羅列」を遂行するなら、

そういったものは存在しないか、もしくは「約束事の羅列」の化身ですよね。

 

孔子

雍(よう:仲弓の事)の言う通りだ。


≪状況の推測≫
誇大表現をしたら、「これでしたら現実的なんだけど」と、言い返され中。

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簡潔に伝えたいのが人情だけど、短すぎると齟齬しそうで怖いよね。聞き手も、常に疑うのは疲れちゃう。
この章は、聞き手は言葉をそのまま受け取るのではなく、納得できるか想像してみるといいねって話だね!

白文

子曰

雍也可使南面

 

仲弓問 子桑伯子

 

子曰

可也簡

 

仲弓曰

居敬而行簡 以臨其民 不亦可乎

居簡而行簡 無乃大簡乎

 

子曰

雍之言然

書き下し文

子曰く

雍(よう:人名)なるは南面にて使うが可

 

仲弓(ちゅうきゅう:雍の事)、子桑伯子(しそうはくし:人名)を問う

 

子曰く

可なる簡

 

仲弓曰く

居は敬い、そして行を簡するに、その民を臨むをもってする 亦にあらずの可よ

 

居は簡し、そして行を簡するは、無ないし大の簡よ

 

子曰く

雍のゆく言は然