論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.善いとされるものが多過ぎて、暗記できない。どうすればいい?

答.困ったら、周りに何があるか、何の為にするのかを考えればいいよ!
  自分で善さを感じ取るのが一番大事。手段が目的にならないようにね!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

かつはしょくき
勝つは食氣

おのれの食欲を打ち負かす。という意味。

怠惰や貪欲を満たすのは甘やかしと同じ。弱さではなく、摂理の味方をするのが君子。

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君子はこういうものである。

 

喪服で使われる紺色や赤茶色の服や、派手な赤や紫の飾りは使わない。

普段着として使うからである。

 

暑い日は、ひとえの熱のこもらない服を着る。

 

外に出る時は必ず毛皮の上着を着る。

黒い服には黒い毛皮、白い服には白い毛皮、黄色い服には黄色い毛皮を着る。

普段着と同じ長さで、右の袖は短くする。

 

必ず寝巻があり、長さは身の丈の半分はある。

 

暖かい狐貉の毛皮は、住居ではない所で着重ねる。

 

喪中ではない所では、玉などの装飾品を身につけない。

祭り用の服でないものは、ひだを作らない。

 

黒い毛皮や黒い冠は、不幸毎には用いない。

 

月の始めは必ず礼服を着て、朝廷にむかう。

 

ものいみは、必ず明るい衣の布を着る。

ものいみは、必ず普段と違うものを食べ、座る場所も遷す。

 

食べる物をいとわない。

清潔な生肉はいとわないが、食べる量は少なくする。

古くなって酸っぱくなったりしたものと、悪くなった魚と肉は食べない。

色の悪いものは食べない。

匂いの悪いものは食べない。

調理中に目を離したものは食べない。

未熟だったり熟し過ぎたものは食べない。

と殺後の解体が不適切なものは食べない。

多過ぎた調味料は食べない。

 

一度に多量生産されて旨味があり腐りうる肉でも、大量に料理に使わない。

食べたいという欲望はコントロールすること。

 

つまみはともかく酒に関しては、量の制限はないが、酔っぱらわない程度にする。

古くなって売られている酒と市場で売られている干し肉は食べない。

料理に添えられている生姜は下げ膳をされる前に食べる。

食べ過ぎないように食べる。

 

公においての祭は、新鮮な肉を用いる。

祭の肉は、三日以内に食べきる。

三日以上経ったものは、食べてはならない。

 

食べている最中は難しい話をせず、寝床では言葉を発する事をせず、

とはいうが、粗食でさえも大切な食べ物であり、

祭る時は必ずものいみのように心を込めてする。

 

立場や位によって、座る位置は決まるものだが、
用意された自分の席がそれに対応していない場合は座らない。

 

村人同士の酒の席では、欠席せず長居しないタイミングとして、

酒を飲まずに帰る杖を持った人と同時に退出する。

 

村人同士の鬼やらいの行事には、

キチンと礼服を着て玄関で迎える。

 

余所の国へ使者を訪問させる時は、再拝をして送り出す。

 

≪状況の推測≫
君子とは何かを書き綴り中。

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これ喋った言葉ではなく、頭で考えて書き出した文章にみえるんだけど、もう孔子が曰くとか関係なくね?
つまり自然の摂理に反する事はしないって事ね。模範を提示し過ぎた事で、妄信者が現われないか不安だよ。

白文

君子

不以紺緅飾紅紫

不以爲褻服

 

當暑 袗絺綌

 

必表而出之

緇衣羔裘 素衣麑裘 黃衣狐裘

褻裘長 短右袂

 

必有寢衣 長一身有半

 

狐貉之厚以居去

 

喪無所不佩

非帷裳必殺之

 

羔裘玄冠不以弔

 

吉月

必朝服而朝

 

齊必有明衣布

齊必變食居必遷坐 

 

食不厭

精膾不厭細食

饐而餲 魚餒而肉敗 不食

色惡不食

臭惡不食

失飪不食

不時不食

割不正不食

不得其醬不食

 

肉雖多不使勝食氣

 

唯酒無量不及亂

沽酒市脯不食

不撤薑食

不多食

 

祭於公 不宿肉

祭肉不出三日

出三日不食之矣

 

食不語 寢不言 雖蔬食菜羮瓜

祭必齊如也

 

席不正、不坐

 

郷人飮酒

杖者出斯出矣

 

郷人儺

朝服而立於阼階

 

問人於他邦

再拜而送之

書き下し文

君子

紺緅と紅紫の飾をもってするにあらず

褻服がためにもってするにあらず

 

暑に當たるは 袗の絺綌

 

必ずは表し、そして出ゆく

緇衣に羔裘 素衣に麑裘 黃衣に狐裘

褻裘の長さで、右の袂は短い

 

必ず有るは寢衣 長さは一身の半有り

 

狐貉の厚は居去をもってする

 

喪の無い所で佩にあらず

帷裳にあらずは必ず殺しゆく

 

羔裘玄冠は弔にもってするにあらず

 

吉月

必ず朝服し、そして朝する

 

齊すれば必ず有るは明衣の布

齊すれば、必ず食を變し、居は必ず坐を遷す 

 

食、厭うにあらず

精の膾は厭うにあらずが細く食する

饐、そして餲と、魚餒、そして肉敗は食にあらず

色惡しは食にあらず

臭惡しは食にあらず

飪を失うは食にあらず

時にあらずは食にあらず

割が正にあらずは食にあらず

得にあらずのその醬は食にあらず

 

肉といえども多くは使うにあらず、勝つは食氣

 

ただの酒に量は無く、亂におよぶにあらず

沽の酒と市の脯は食にあらず

撤にあらずの薑は食

多にあらずの食

 

公においての祭は、宿にあらずの肉

祭の肉は、三日を出にあらず

出るは三日は食にあらずをしゆくや

 

食は語るにあらず 寢は言するにあらず いえども蔬食や菜羮や瓜

祭は必ず齊のごとくなり

 

席が正しくあらずは、坐にあらず

 

郷人の飮酒は

杖者が出る斯きに出るや

 

郷人の儺は

朝服し、そして阼階において立つ

 

他邦において人を問う

再拜し、そして送りゆく