論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.理知的な言語と本能的な感覚って、そんなに別物なの?

答.意図しない限り交差しないよ! 一個体の中にあるのに不思議だね!
  感性が育つまで理性とは交差できないの。感性は感性で育てるのみ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

そのふぼこんていがしゆくげんにおいてひとをかんせず
其の父母昆弟がしゆく言において人を間せず

家族の発言は、家族の縁にとって、大した価値を持たない。という意味。

言葉には言葉としての魔力がある。しかし感覚的な分野への影響力は微々たるものだ。

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孔子

閔子騫(びんしけん:人名)さんは、よく正確に認知している。

つまり孝としか言いようがない。

 

自分の親兄弟が発する言葉によって、その人を見限って避ける事はしない。


≪状況の推測≫
言葉を最重要視する者へ、気の知れた家族内では言葉より蓄積された感覚の方が大事な基盤になると助言中。

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ネガティブな言葉を使う人は内面もネガティブだろうと想定するものだけど、言葉使いと内面は別って話ね。
この章は閔子騫さんを褒めたわけじゃなく、孝ができる=君子は言語と感性を別に扱ってるという実例だね。

白文

子曰

孝哉閔子騫

人不間於其父母昆弟之言

書き下し文

子曰く

孝かな閔子騫(びんしけん:人名)

其の父母昆弟がしゆく言において人を間せず