論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.反論せずによく従う子は、御託を並べないイイ子だよね? by ある人

答.今はそう見えるかもしれないけど、未来まで続くとは限らないよ!
  静かに受け入れるその下積み経験が、弁舌家を生む原因になるんだ。

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

そのじんのエンはねいをもちいる
其の仁の焉は佞を用いる

今は違うが、今のまま行くと将来は口達者にこびへつらうようになる。という意味。

根本的な部分が変わらずとも、使う手段は推移しうる。未来も考えた根本の評価を!

5-5(97)

〔あるひと〕

雍(よう:人名)のような人の動機なら、口先だけの事はいわない。

 

孔子

行き着く所まで行ったら、いずれは口先だけでこびへつらう手段を使う。

生き方を制御させようとする人は、言葉を沢山出す手段をもちいるので、

他者が自分の思い通りにならない度に、説明が足りないのだと感じ、心が乱れる。

雍のような動機でなら、行き着く所まで行ったら、いずれは口先だけの手段を使う。

 
≪状況の推測≫
「規則を守る都合のイイ子ちゃん」を褒める者へ、「このまま成長すると将来他害行為に繋がる」と反論中。

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誰も口先だけで生きていきたくて、口先だけでこねくり回して生き抜くようになったわけじゃないんだよね。
他者に諭されて鵜呑みにする人は、諭した側の人には好評だけど、他者にも言葉で諭す鬱陶しい人になるゾ!

白文

或曰

雍也仁而不佞

 

子曰

焉用佞

禦人以口給 屢憎於人不知

其仁焉用佞

書き下し文

或るひと曰く

雍なる仁それは佞(ねい)にあらず

 

子曰く

焉(エン)は佞を用いる

人を禦するは口給わるをもってし、人知にあらずにおいて屢(しばしば)憎む

其の仁の焉(エン)は佞を用いる