初めての方は、こちらをご確認ください☆彡
続きを読む問.社会的地位を手に入れてる人って、全員権力に溺れた非人格者だよね?
答.そういう人もいるかもしれないけど、そればっかりじゃないよ!
人格者だから信頼されて地位が産まれるパターンもあるはずだよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
とも そのし しゆくはじんじゃ
友 その士 しゆくは仁者
友を欲した時に、より尖った自分になる事が仁のある者のする事。という意味。
志なくとも友はできるが、志を持ったうえで友を作る工夫をする事が大事!
15-9(370)
〔子貢(しこう:人名)〕
仁で行動して結果を出すとは、どういった事でしょう?
〔孔子〕
足りなくて渇望する事を、工夫する事である。
善、つまり、
平和的に言葉と言葉だけで物事を解決に導く事が欲しいと飢えたなら、
ひともんちゃく起こった時は、必ず、自分が率先してその一番手になる。
利、つまり、
通常では手に入るはずの無い利益が欲しいと飢えたなら、
それを受けとる場所は、よしとされる国に絞る事だろう。
事、つまり、
儀式として印象に残るイベントがしたいと飢えたなら、
その発起人である大夫は、物の価値を自分で判断出来る者でなければならない。
友、つまり、
似た者同士で親しくする事に飢えたなら、
その社会的に身分の高い貴族は、自分の理性と本能を統一した者でなければならない。
≪状況の推測≫
仁で行動するとは何かと問う者へ、手っ取り早さより本質が大事と助言中。
論ジェルポイント
この章は前章の「士と仁」の関係を補足するものだね。自分らしさを失ってまで友を作っても本末転倒よね。
極力底辺側に合わせれば、すぐにでも友はできるのに、あえて「士」っていってる所がこの章のミソだね。
問.先人がヨシとしたものに素直に共感できない。他人の功績を羨ましがって自分もとがっつく事は、自分らしくないんじゃない?
答.ただ羨ましくて真似するなら、自分らしくないね!
でも誰かが何かを良いと思った理由は真理に通ずるかもしれないよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
きゅうするがなしのせいにもってするはがいするじん
求するが無しの生にもってするは害する仁
求めるものが無い生き方をする人は仁が阻害されている。という意味。
足りないと感じるものを補おうとするのは、プラスにしようという意志とは違う。
15-8(369)
〔孔子〕
社会的に身分の高い貴族になる事を志す人を、
身分でラクをする気だとか、国の為に自己犠牲を払うお人よしだとか決めつけて、
自分らしくない人だとレッテルを張る人がいるが、
自分らしい仁があるあらこそ、社会的に身分の高い貴族を志すものである。
何も求めない生き方をする人らしさは、仁を害された結果である。
自分の身を殺す事もありうる人らしさは、仁が完成した結果である。
≪状況の推測≫
上昇志向のある者を快く思わない者へ、自分の意志でそうなる事もあると助言中。
論ジェルポイント
現代でも有名人の真似をする人いるけど、仁ができないからヨシとされてる物の真似をするんだろうよね。
でも、本気で自らヨシとなるものを望む人がいるから、他者から憧れられうるって事は忘れちゃいけないね。
問.先人の作った流れに自分が流されてるかどうかって、どうやったら見極める事ができるの?
答.なんとなく「自分、衰退していくなぁ…」って感覚があるはずだよ!
そこをおさえれば大丈夫! 暗記を好む人の話は無視してOKだよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
うしなうはひと
失うは人
意味をはしょって軽口を使っていると、そのうち人間性を失っていく。という意味。
概念を一つ一つ丁寧に扱うと、心は強くなる。筋トレと同じで日々の鍛錬が大事。
15-7(368)
〔孔子〕
言葉は伝えたい概念があったからこそ生まれ、そして意味が内在しているものだが、
コミュニケーション目的の会話では、言葉本来の意味を無視した交流も起こりうる。
そのような、言葉に含まれる概念を認知する事ができるのに、
あえて意味を無視した使い方をすると、人らしさを欠いてしまう。
逆に、言葉に含まれる概念や意味性を深く認知する事ができず、
それなのに言葉をしっかり発したり受け止めたりしようとすると、
余計に表面的な対応がはかどり、「意味が内在するのが言葉」という概念がなくなる。
外部から仕入れた情報を鵜呑みにする者は、入手した外部の情報を、
人らしさと意味性の代替品にしているので、自分のそれが衰退する感覚は無い。
そういう理由で、そのように外部から仕入れた情報を鵜呑みにする者は、
「最近、自分は人らしさがすっぽ抜けたな」という感覚を味わう事はないし、
「言葉の意味? そういえば軽視してるかもな」という感覚も味わう事もない。
≪状況の推測≫
コミュニケーションによる仲間意識を重視する者へ、言葉は思考と直結するものだから大切にと助言中。
論ジェルポイント
「おはよう」を合言葉として使う人がいるけど、実際は早めの時間にお目にかかれた感動の表現なのよね。
「いや言語は変化していく、今は合言葉として使うもんだよ」っていわれたらそれまでだけど、そういう話。
問.先人が作った文化などが無意識に刷り込まれるのを、どうにかするべきなのはわかった。じゃあ、それらを意識的に無視していけば、自分らしさが手に入るって事かな?
答.流れは必ず存在する。自分だけ意固地になれって事ではないみたい!
流れに自分らしさを潰されない事と、流れを活用する事がキモだよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
くににちみなきはすなわち、けんがか、そしてかいしゆく
邦に道なきはすなわち、卷が可、そして懷しゆく
環境がかんばしくないなら、時機を待つ事ができる。という意味。
敵対勢力の繁栄時は、加勢も敵対もしない。開花のチャンスを待ち、温めておくが吉。
15-6(367)
〔孔子〕
直としかいいようがないな、史魚(しぎょ:人名)は。
国に道理があろうがなかろうが、矢のように鋭く主張を押し通している。
君子としかいいようがないな、蘧伯玉(きょはくぎょく:人名)は。
国に道理がある場合は、表に立って国に仕え、
国に道理がない場合は、抗わずに辞退する事ができ、そして心にしのばせてゆく。
≪状況の推測≫
自分らしさの追求こそが君子への道だとする者へ、君子は尖れば良いってもんじゃないと助言中。
論ジェルポイント
私が個人的に憧れるのは、潔く勇気のある史魚さんの方なんだけどね。君子はそういうんじゃないんだよね。
史魚さんは、天災の時にも外に出る的な意味で、状況判断力と自己コントロールに欠けるともいえるのよね。
問.先人の存在は参考になるけど、結局の所、自分らしさは自分で育てていくもの。だから、先人の事は無視しても良いよね?
答.先人の影響は「無視したくても無視できない」と、覚えておこう!
深く理解する事によってのみ、自他を分別できるようになるのさ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
ふのしかるのちがぎょう
夫の然る後が行
環境要因のヴェールをくぐった先で、その人の行動は発揮される。という意味。
日なたと日かげのタンポポは、同じ種でも姿が異なる。常にセットで考慮しよう!
15-5(366)
〔子張(しちょう:人名)〕
行とは?
〔孔子〕
扱う言葉は、心が落ち着いた平常心のまま、表裏がない。
行う動作は、細部まで行き届かせつつ、特別な個性を尊重する。
この二つができるといえども、
野蛮でよこしまな風習を持つとされる、異国に住む人間は、
その土地に沿った素行をするのである。
反対に、
扱う言葉は、心で納得できていないが、そうだと決めつけて妄信する。
行う動作は、最低限のしきたりだけを抑えて、特別な個性を尊重した事にする。
そんな状態だといえども、
上品で整っている文化を持つとされる、文明人の素行なのよ。
そんなところかな?
野蛮国で一人前になる事を始めるという事はすなわち、見学をするという事。
それは、先人の軌跡において、仲間入りをしていく事だろう。
都市で他者の車に乗ってラクするという事もすなわち、見学をするという事。
それは、先人の作った手すりにおいて、もたれよりかかっていく事だろう。
その人の持ち前のものだけでは、その人の行を語れない。
その人が周りの環境と馴染んだその結果に、その人の行があるのだ。
それを聞いた子張は、志をともにする仲間の帯に、この話をメモ書きした。
≪状況の推測≫
どう行動するべきかを問う者へ、その答えは周囲の環境が重要になると助言中。
論ジェルポイント
極論をいえば「どんな環境でも直く見て良いと思う事を率先してやるべき」なんだけど、それは理想論で、
その「良いと思う事」さえ、群集心理とか集団的無意識が介入してくるって事は、忘れちゃいけないよね!
問.素晴らしい肩書きに就いて、しっかりそれをやっている人は、よくできた人だから、その人の言う事は聞くべきだし、真似するべきだよね?
答.騙されない事! 肩書きに惑わされず、何しているかを観察しよう!
粗悪な品でもブランド名を広く売り込めば、高額で販売できるのさ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
ふはなにをなすかな
夫は何を爲すかな
肩書きより、実際に何をしたかを認識する事が大事。という意味。
正しいか間違いか、分別してくれる知識を人は求めるが、自分で見極めればいいだけ!
15-4(365)
〔孔子〕
何も為さずに、治者の肩書きを持つ者は、舜のような者と組む。
その者は何を為すかな?
恭しく自分自身が「正しく肩書きに就いています」とアピールする事、それのみだ。
≪状況の推測≫
肩書きのある者の言う事は絶対だという者へ、肩書きを肩書きらしくする者には注意するべきと助言中。
論ジェルポイント
検定や資格はともかく、ただの肩書きって本当にただの肩書きであって、結局のところ他者評価なのよね。
つまり肩書きは知識だという事。その人自身を直く見るには、そういうのに惑わされないようにしないとね!