論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.強くないんだから、怠けたりミスするのは当然だよね?

答.自分の欲する目標に向かっていく事は、楽しくて仕方ないはずだよ!
  目標に脅されてない? 自分を卑下するほど高い目標はいらないよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ごがいまだみるはつよきもの
吾が未だ見るは剛き者

挫けない者は見つける度に毎回感心するほどケースバイケースだ。という意味。

同じ理由で強くなれるわけではなく、人それぞれ強くなれるキーがある。

5-11(103)

孔子

理性は二番煎じに対して耐性がついて、同種の概念には感心できなくなるものだが、
いまだに理性的に「なるほど、これが意志の強い者か」と発見する事がある。

 

〔ある人〕

申棖(しんとう)か?

 

〔子曰〕

彼のような者は、満たされなさがまま突き進んでいる。

そして最終的には挫けない強さを手に入れたのだ。


≪状況の推測≫
「がむしゃらに意固地に強くなれ」ではなく「求める気持ちに素直になれ」と助言中。

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自信満々そうに見える人を、羨ましく感じる時ってあるよね。それと同時に、自分は駄目だと感じる時も。
でも、みんな立っている所は同じだったんだ。何かのキッカケで貫くようになっただけ。誰でもできるよ!

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問.怠けてしまったら、どんな罰を受ける?

答.他者からの罰はないよ! やるかどうかは自分で決めるものだもの。
  他者の影響に流されずに自分で判断する事が、なによりも大切だよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

くむはかいするぜ
與むは改する是

気付いたら素直に指標を改める。という意味。

汚点を指摘されても、罰は受けなくていい。良くしていく事が最優先!

5-10(102)

宰予(さいよ)が昼に寝ていた

 

孔子

朽木では彫刻ができない。

腐った土ではかきねがつくれない。

 

〔宰予〕

昼寝をして修行を怠った私は、

どんな罰をうけるのでしょうか。

 

孔子

既に、自分自身の感性があったから、人間性を培ってこれたのだろう。

内なる自分の心の声に耳を傾け、自分の行いを的確に理解してこれた。

 

今だって、自分自身の感性があるのだから、人間性を培っていけるだろう。

内なる自分の心の声に耳を傾け、自分の行いを客観的に観るだけでいい。

 

〔宰予〕

罰にこだわらず、考えを改めます。

 

≪状況の推測≫
罰を求める者へ、気付いて改めればそれでいいと助言中。

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「昼寝でなんでこんな怒るの?」って思って理由を考えたよ。夜の賭博か女遊びがタブーかと思ったけど、
単純に徹夜してまで頑張りすぎて、昼のパフォーマンスが悪いって話だね。私は短時間の昼寝が好きだよ!

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問.女を好む男でも、尊敬に値するかな? by孔子

答.関係ないよ。他人がどうであれ、自分に重要なのは自分だけだし。
  長所は尊敬できるんじゃない? たとえ短所を持っている人でもね。

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

わくがごとくなり
弗くが如くなり

沸騰している時の水と泡のように、はっきりと分別がつく。という意味。

「悪い事をした奴だから悪い奴」は、事象と存在の境目が曖昧。細かく認識しよう!

5-9(101)

孔子

子貢よ、

女の人と仲良くする回(かい:人名)のような者と、

どちらが思い入れられるか?

 

〔子貢〕

私自身だよ。

あえて回さんに憧れる理由がない。

回さんの様な人は、一つ聞けば十を知り、

私の様な人は、一つ聞けば二しか知れないけどね。

 

孔子

よく分別がついているようだ。

私も女と仲良くする、よく分別がついているようだ。


≪状況の推測≫
心を乱す欲情の象徴である女性と交流をする者を、それで差別しない者へ、感心している最中。

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孔子さんは回さんの事を、内心少しだけ軽蔑してたのかな? でも、短所でもないただの価値観の違いよね。
対する子貢さんは、何も見えていない。(笑) それ以外の所で劣っていようと、自分を愛する姿が良いね!

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問.あの人は凄いから、あれが「仁」って事だよね? by傲慢な横暴者の息子

答.仁は「純粋にその人がその人らしくある」事だよ!
  誰かの発した「仁」という概念を鵜呑みにしたら、仁はみえないよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ちにあらずそのじんなり
知にあらずその仁なり

仁は外部の情報ではないものでできている。という意味。

「仁」という情報は、もう「仁」ではない。言葉に表せないほどの個性が仁!

5-8(100)

〔孟武伯(もうぶはく)〕

子路(しろ)は仁だよね?

 

孔子

彼の動機となる仁は、

言葉で伝えられるようなものではないだろう。

 

〔孟武伯(もうぶはく)〕

ん? 子路は仁だよね?

 

孔子

由(ユイ:子路(しろ)の事)のような者は、

中規模サイズの国である、諸侯国を治める事ができる。

それができるのは、外部の情報に流されない仁を動機にしているからだろう。

 

〔孟武伯(もうぶはく)〕

では求(キュウ:人名)のような者はどうか?

 

孔子

求のような者は、

大きな村や貴族の家を、収めてまとめる事ができる。

それができるのは、外部の情報に流されない仁を動機にしているからだろう。

 

〔孟武伯(もうぶはく)〕

 では赤(セキ:人名)のような者はどうか?

 

孔子

赤のような者は、

朝廷で正装し、大事な外国の客と言葉を交わしてもてなす事ができる。

それができるのは、外部の情報に流されない仁を動機にしているからだろう。

 

≪状況の推測≫
仁というモノがあれば善人だと想定している者へ、仁はブレない自分らしさであると助言中。

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仁っていうのを何か神格化したというか、具体的な悟りの極致みたいに想定している人がいるんだよね!
でも仁はただブレずに自分らしくいられる事だから、個性化するの! 全員揃って聖人化はしたりしないよ!

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問.「それをできるのは唯一あなただけ」といわれたら、喜んでいい?

答.それは事象を説明しているだけであって、優劣の話ではないよ!
  個性が被らないのは誰にとっても当然。他者の声に惑わされないで!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

がにざいをとるところはなし
我に材を取る所は無し

自分らしさが役に立たない。という意味。

自分らしさを貫ける事を褒められても、ぬか喜びは禁物。自分が何であるかが大事!

5-7(99)

孔子

道が見つかっていようがいまいが、道の通りに進むのでなければ、

それはいかだに乗ってぷかぷか浮いて、

大きなものの流れに抗えず、ただただ海の波に従うような状態である。

そんな状態で自分を貫けるものは、由(ゆう:子路(しろ)の事)くらいだろう。

 

子路(しろ)はそれを聞いて喜んだ

 

孔子

自分を貫けるのは良い事だけど、

由のような者の場合は、荒々しいものを好み過ぎる。

その貫ける自分というものが、何かの役に立つわけではないのだよな。


≪状況の推測≫
一部を褒めたら過大に受け取り過剰に喜ぶ者へ、バランスを取って公平に評価中。

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一つ前の章は、他者の評価より自分で自分を低く評価する話で、この章は他者の声で自分を高く評価したね。
自分でどう思うかが大事なわけだけど、他者の声を根拠にするのは実は自己決定ではないから、注意だね!

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問.あなたなら十分適任だと思うから、やってくれるよね? by孔子

答.そう高評価をもらえるのはありがたいけど、自分ではそう思えない。
  自分で自分をどう思っているかを、最重要にしたいと思う。by 弟子

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

われのかきこれ シンするしのせつがいまだあたわず

われの斯これ 信する子の説がいまだ能わず

 

私は完成しておらず、期待されるほど理解に至っていない。という意味。

過小評価は現実味でないが、過大評価も非現実的である。利益があっても嘘は控えて!

5-6(98)

孔子が、漆彫開(しつちょうかい)を仕える為に使役した。

 

〔漆彫開(しつちょうかい)〕

私のような半端者には、

孔子さんの思考回路を腑に落とす事が、まだできていません。


≪状況の推測≫
過剰評価されたと感じた者が、正直に自己評価を公言中。

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「自分が自分をどう思っているかいっただけ」の章なんだけど、こういえるのって凄い事なのよね!
だって、多くの人は自分がどう思っているかではなく、他者がどう思っているかの他者承認を求めるものね!

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問.反論せずによく従う子は、御託を並べないイイ子だよね? by ある人

答.今はそう見えるかもしれないけど、未来まで続くとは限らないよ!
  静かに受け入れるその下積み経験が、弁舌家を生む原因になるんだ。

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

そのじんのエンはねいをもちいる
其の仁の焉は佞を用いる

今は違うが、今のまま行くと将来は口達者にこびへつらうようになる。という意味。

根本的な部分が変わらずとも、使う手段は推移しうる。未来も考えた根本の評価を!

5-5(97)

〔あるひと〕

雍(よう:人名)のような人の動機なら、口先だけの事はいわない。

 

孔子

行き着く所まで行ったら、いずれは口先だけでこびへつらう手段を使う。

生き方を制御させようとする人は、言葉を沢山出す手段をもちいるので、

他者が自分の思い通りにならない度に、説明が足りないのだと感じ、心が乱れる。

雍のような動機でなら、行き着く所まで行ったら、いずれは口先だけの手段を使う。

 
≪状況の推測≫
「規則を守る都合のイイ子ちゃん」を褒める者へ、「このまま成長すると将来他害行為に繋がる」と反論中。

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誰も口先だけで生きていきたくて、口先だけでこねくり回して生き抜くようになったわけじゃないんだよね。
他者に諭されて鵜呑みにする人は、諭した側の人には好評だけど、他者にも言葉で諭す鬱陶しい人になるゾ!

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