論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.社会的地位があると、そう自分らしくいられないけど、その場合はどうしたらいい?

答.立場は大事だけど自分じゃないから、立場を演じない事が大事だよ!
  仁は自由な時に出来るものだから、常に自由でいる事を最優先にね!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ひとにおいてせつすることなかれ

人において施することなかれ

立場などの概念と、その人の人となりを、混同視しない。という意味。

「社長だから偉い」もないし「平社員だから平凡」でもない。個人は全て唯一無二だ。

12-2(265)

〔仲弓(ちゅうきゅう:人名)〕

仁って何?

 

孔子

家の門を出た時は、特別なお客様を見るようにする事。

民を使役する時は、特別な祭りを承ったかのようにする事。

 

トクをしようと、他者にねだる事はしない。

肩書きや権力を、人間の価値付けに利用しない。

世間体を気にして、他者に施す事はしない。

 

国があるなら残念な事は無い。

家があるなら残念な事は無い。

 

〔仲弓〕

先生から一目置かれている私といえども、瞬時に理解する事ができない。

具体例の話が欲しい。

 

≪状況の推測≫
仁は何かを問う者へ、謙虚になってからでないとはじまらないと助言中。

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前章の回さんは比較的身の軽い人だけど、仲弓さんは立場ある地位にいて、色々不自由を抱えていそうだね。
立場が特殊な人は、ただ自分らしくいる事より、環境に流されない事の方が、仁の主な内容になるわけだね!

白文

仲弓問仁

 

子曰

出門 如見大賓

使民 如承大祭

 

己所不欲

勿施於人

在邦無怨

在家無怨

 

仲弓曰

雍雖不敏 請事斯語矣

書き下し文

仲弓(ちゅうきゅう:人名)問うは仁

 

子曰く

出るは門 如くは大賓を見る

使うは民 如くは大祭を承う

 

己の所は欲にあらず

人において施することなかれ

邦在るは怨はなし

家在るは怨はなし

 

仲弓曰く

雍といえども敏にあらず 請うは事のかきの語や