答.仁は「どう表現するか」ではなく「どうしてそう表現するか」だよ!
具体例の真似をしても精神までは似ない。真似は自分らしくないよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
いいゆくをえるはじんがなしよ
言いゆくを得るは訒がなしよ
説得力のある人の言葉を真似しても、説得力は伴わない。という意味。
大事なのは、他者への影響力や見栄えではなく、その人の中にある体験から来る自信。
12-3(266)
〔司馬牛(しばぎゅう:人名)〕
仁って何?
〔孔子〕
仁者の発する言葉は鋭い。
〔司馬牛〕
仁者の発する言葉は鋭い、という事なら、
その言葉を端的に自分も使えば、仁という事だよね?
〔孔子〕
言った通りの事を自分でやるのが難しいぞ。
自分に出来ない事をもっともそうに発言しても、鋭い言葉にはならないよ。
≪状況の推測≫
仁が何かを問う者へ、だいぶ平たく助言中。
論ジェルポイント
表面より中身が大事って話だね。凄く単純な話だけど、実際にやるとなると練習が必要な難しい概念だよね。
きっと人間は、自分の気持ちが分からなくなるほど、真似が上手過ぎるんだろうね。真似よりも習うがよし!
白文
司馬牛問仁
子曰
仁者其言也訒
曰
其言也訒 斯謂之仁已乎
子曰
爲之難
言之得無訒乎
書き下し文
司馬牛(しばぎゅう:人名)問うは仁
子曰く
仁者その言なるは訒
曰く
その言なるは訒の斯きを謂いゆくは仁のみよ
子曰く
爲しゆくが難し
言いゆくを得るは訒がなしよ