論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.具体例の丸コピがダメなら、それっぽく言動を振舞うのはどう?

答.真似したいという動機がNGだよ! 大事なのは行動ではなく精神状態!
  やった事ないと難しそうだけど、自己観察は表面装うより単純だよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

うちをかえりみてきゅうにあらず、かはかがゆうでかがく

内を省みて疚にあらず、夫は何が憂で何が懼

心にやましさがないなら、やましい行いをする動機がない。という意味。

葛藤しない人に憧れて、葛藤しないふりをしても、心は葛藤しうる。隠しきれない。

12-4(267)

〔司馬牛(しばぎゅう:人名)〕

君子って何?

 

孔子

君子は葛藤しないし、寂しがってオドオドしない。

 

〔司馬牛〕

という事は、
迷わず、堂々とした物言いをしていれば、君子って事だよね?

 

孔子

自分自身を内観してみて、そこに後ろめたさがないのであれば、
その者のどこに、葛藤やら孤独に対する恐怖やらがあるというのか?


≪状況の推測≫
形を真似したがる者へ、助言中。

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特定の精神状態になるのが君子って伝えたら、普通ならどうすればその精神になれるのかに興味が出る所だ。
それなのに、その精神状態っぽいふりをしたら君子かって聞き返すんだから、これが実話なら大変興味深い。

白文

司馬牛問君子

 

子曰

君子不憂不懼

 

不憂不懼 斯謂之君子已乎

 

子曰

内省不疚 夫何憂何懼

書き下し文

司馬牛(しばぎゅう:人名)問うは君子

 

子曰く

君子は憂うにあらず、懼にあらず

 

曰く

憂うにあらず、懼にあらず かきをいいゆくは君子のみよ

 

子曰く

内を省みて疚にあらず、夫は何が憂で何が懼