論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.考えてる人にしっかりついていけたなら、別に自分で考えなくても良くない?

答.周りについていく事自体は簡単だけど、率直にいうと不幸になるよ。
  周り全員が他者依存者かどうかも自分で考えなきゃ気付けないしね!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ちゅうようをゆくがためはとくなり
中庸をゆくがためは德なり

「宇宙的な意味での普通」を生活に取り込むには、徳が必要。という意味。

「一般人の普通」は時代や流行によって大きく変わる。その真ん中は既に偏っている。

6-27(146)

ある人が南子(なんし)さんという、既婚の美女を見にいったのだが、

子路(しろ:人名)さんは、その行いにスッキリ納得できなかった。

 

〔ある人〕

こんな世の中で苦しまずにいる者め!

はみ出し者の気持ちはわかるまい。

「善い事しましょう」みたいなキレイごと、もうみんな飽き飽きしている。

誰も彼ももうみんな、飽き飽きしているんだ。

 

孔子

何事にも差し支えないバランスの良い事をするには、徳のようなものが必要だ。
彼の反応は、そんな徳を極めたものだよ!

一般的な国民は、長い歴史上ずっと徳が少ないぞ。


≪状況の推測≫
徳のない人が徳者へ責任転嫁した時に、困ってるのは徳者のせいではなく、徳がないせいだろと助言中。

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孔子さんの怒りポイントは、徳がないから中庸が見えないのは仕方ないとして、八つ当たりした事だよなぁ。
みんなが飽きてる事と、みんなに徳が少ない事を並べたら、毎日がつまらなくなってる理由がわかりそうね!

白文

夫子見南子

 

子路不說

 

夫子矢之曰

予所否者

天厭之 天厭之

 

子曰

中庸之爲德也 其至矣乎

民鮮久矣

書き下し文

夫子が南子を見る

 

子路は説にあらず

 

夫子は矢をしゆき曰く

所を予するが否の者

天は厭ゆく 天は厭ゆく

 

子曰く

中庸をゆくがためは德なり その至やよ

民、久しく鮮ないや