論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.徳で行動して、何か得があるの?

答.徳で実行される事自体が得だよ! あとは「妙な一体感」かな。
  別に後で儲かると決まってるわけじゃないし、今の為の今の徳さ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

たみはえるがなく、そしてしょうのえん
民は得るが無く、そして稱の焉

賄賂や実益がなくとも限りなくほめたたえる。という意味。

利益以外のものに心を動かす事は可能。それはそれをする側も、見守る側も同じ事。

8-1(187)

孔子

泰伯(たいはく)という人は、

徳のようなもので出来ていると言い切る事が実現する人だ。

三回も国の指導者になる事を譲ったのだ。

国民は、何も得したわけではないが、限りなくその行いをたたえている。

 

≪状況の推測≫
弟に地位を継がせたい父の意を汲んで国を去った者を、徳の極みだと褒め中。

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泰伯さんも偉いけど、国民も見極めがついていて偉いのう。というより、徳という得を得たとみるべきかな?
多分これ、謙虚に譲った事が徳ってわけじゃなくて、乱れを作らずに丸く収めた事が徳って事なんだろうね。

白文

子曰

泰伯 其可謂 至德也已矣

 

三以天下讓

民無得而稱焉

書き下し文

子曰く

泰伯、其れ德なるのみに至ると謂えるが可や

 

三は天下を讓るをもってする

民は得るが無く、そして稱の焉