論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.ズバッとわかった気がするのに、それを実践する気になれないのは何故?

答.相手の言っている事がわかっても、それが自分に関係ないからだよ!
  実践する必要のない話なんじゃない? 他者理解できて偉かったね!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

あたうはおこないただおそれきくがあり
能うは行いただ恐れ聞くが有り

理解が及ばないと、行う事を恐れて聞く事しかできない。という意味。

「善い事いってる」と「自分に必要な概念」は別。恐れを生むものとは決別するべき。

5-13(105)

〔子貢〕

孔子さんが作る文は、要点がわかりやすいから、

得るものがあるし、すんなり聞き入れる事ができる。

 

でも、

孔子さんが言っている事の本質は、

実体験に基づかない集合知の道理と繋がっているから、

実体験ができなくてなかなか体得できないし、理解が追い付かず受け入れがたい。

 

子路(しろ:人名)さんが、未だに聞きに徹しているのはそのせいだ。

理解ができないから実行する事を恐れ、聞けばわかると信じて未だに聞き続けている。

 

≪状況の推測≫
直感的に何かが良い事まではわかっても、深い共感を得られない事で恐れている者に対して、心配中。

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言い得ているのが一部分だけなのが、なんとなくわかるんだよね。他者の納得の全ては共有できないから。
そして、あまりにも理解できない事は、たとえ正しくとも心を不安定にさせる。気にし過ぎないのが一番!

白文

子貢曰

夫子之文章 可得而聞也

夫子之言性 與天道 不可得而聞也

 

子路 有聞未之 能行唯恐有聞

書き下し文

子貢曰く

夫子がしゆくあきらかな文 得る、そして聞が可なり

夫子がしゆく言の性 與(く)むは天の道 得る、そして聞が不可なり

子路(しろ:人名) 有るは聞くを未だしゆく 能うは行いただ恐れ聞くが有り