論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.表現に騙されないのが役所勤めで大事らしいけど、じゃあ何を軸に相手を裁けばいいの?

答.相手の嘘に騙されない為にも、人間心理の理解が大事だよ!
  人間も多種多様だから、それを網羅する観察がカギとなるんだ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

くんしはひととくむ くんしはひとなり
君子は人と與む 君子は人なり

君子は空想と組まずに人と組む。何故なら君子も人だから。という意味。

自分から遠い所まで、空想ではない確信を得ていこう。現実感のある実体験を大事に!

8-6(192)

曾子

大人が一番理解に悩むであろう小さな子供の事を、預かれるほど深く理解できる上で、

これまた理解に悩むであろう多種多様な国民全員を、受け入れられるほど広く理解できる、

という場合の話である。

 

そうであるなら、

国民全員の痒い所に手が届く、大きな決まり事を施行する事ができ、

なおかつ、誰からも奪わず損させない事が実現するだろう。

 

君子は、理想論などの絵空事ではなく、実在する人と密接になる。

君子は、人だからそうなるのだろう。


≪状況の推測≫
相手の表情で裁くのがダメなら何で裁くべきか悩む者へ、他者理解を軸にするべきと助言中。

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実際はこんな事実現できないよね。そういう意味では絵空事をいっているように解釈できなくもないと思う。
ただ、筋道は通っている。「もう決まっているから」という諦め所と個人の裁量なら、どっちがいいかだね。

白文

曾子

可以託六尺之孤

可以寄百里之命

臨大節而不可奪也

君子人與 君子人也

書き下し文

曾子曰く

もってするは六尺の孤を託するが可

もってするは百里の命を寄するが可

臨む大節、そして奪うが可にあらずなり

君子は人と與む 君子は人なり