論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.死に際なら教えても良いっていうけど、そんな時はまともな精神でいられなくない?

答.君子はいつでも他人に教えられるくらい脳内整理してるものだよ!
  脳内で自分自身には教え続けてきたわけで、それを言うだけだよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

くんしのたっときところよ
君子の貴き所よ

君子は死に際に、未練がましい事を言うどころか、役に立つ事を言う。という意味。

君子は常に改めて未練を解消しているから、日常生活時も歪みないのかもしれない。

8-4(190)

曾子(そうし:人名)に疾有り

孟敬子(もうけいし:人名)が見舞いをする

 

曾子

鳥がまさに死にゆくとしたら、その最期の鳴き声は、切なく悲しいものである。

人がまさに死にゆくとしたら、その最期の言葉は、堂々とした立派なものである。

君子の貴き所だよ。

 

人を裁いて人々の道となる者には、三つの動きがある。

それは、暴慢かどうか、裏表があるかどうか、格差を生むかどうか。

 

見た目に騙されなければ、暴慢は遠い。

正の感情の表情に騙されなければ、裏表がないに近い。

「相手をさばいて欲しい」という気迫に騙されなければ、格差は少なくなる。

 

目に見えないほどの端から端まである内の、

更に、高足の器の上に乗っているものを下から探すような事をして初めて、

「裁きを司る者がいる」という状態にする事ができるのだ。


≪状況の推測≫
死に際だから見舞いに来てくれた者へ、相手に合わせて助言中。

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これは論ジェルの体験だけど、未練ある者は死に際に哀になると思う。で、満足してる者は善になると思う。
二行目

白文

曾子有疾 孟敬子問之

 

曾子言曰

 

鳥之將死 其鳴也哀

人之將死 其言也善

君子所貴乎

 

道者三動容貌斯遠暴慢矣

正顏色斯近信矣

出辭氣斯遠鄙倍矣

籩豆之事則有司存

書き下し文

曾子(そうし:人名)に疾有り 孟敬子(もうけいし:人名)問いゆく

 

曾子言いて曰く

 

鳥がしゆく將の死 その鳴なるは哀

人がしゆく將の死 その言なるは善

君子の貴き所よ

 

道の者の三の動

容貌を斯くは、暴慢が遠きや

正の顏色を斯くは、信に近しや

辭の氣の出るを斯くは、鄙の倍が遠きや

籩の豆をゆく事、すなわち司の存が有りや