論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.使役は悪い事。でもやっぱり国は国民を使役して動かすもの。この矛盾、どう帳尻あわせればいいの?

答.嫌々慣れない事をさせるのがNGなだけ、人材育成が大事なだけさ!
  本人の意思を踏まえて適材適所に振り分けられるなら問題ないよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆問

しは、おごりかつ、りん
使は、驕りかつ、吝

誰かに命令する場合、被命令者は卑屈に、命令者は偉そうになっていく。という意味。

この自尊心の奪い合いが問題の根本。これさえ防げれば団体の為に素で協力しあえるはず。

8-11(197)

孔子

たとえるなら、周公さんのように、
人の素質を見極めて、適材適所に振り分ける才能が活きて、
皆が活き活きと盛大に輝くようであるなら、
民に何かを任せる役職に適しているといえる。

 

そうではなく、単純に人に物事を命令するような使役の場合は、
権力や何らかで自分自身を過大評価しており、
その上、自分自身の力を出し惜しみする人が、それを行う。

傲慢さとケチ以外に、何か要素があるとすれば、
人間観察不足の結果、大勢の人をいっしょくたに扱っている事くらいだろう。


≪状況の推測≫
命令ではない国民参加型治世の方法を模索している者へ、助言中。

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能が意志決定をしているとするなら、脳が腕へ命令してにやらせるのではなく、脳が自らやればいいのにね。
でも脳は、脳自身にできないとわかっていて、腕を尊敬して任せてる。そんな関係が周公さんの美しさだね。

白文

子曰

有周公之才之美

 

使驕且吝

其餘不足觀也已

書き下し文

子曰く

如くは、周公の才がしゆく美が有り

 

使は、驕りかつ、吝

その余り、足るにあらずの觀なるのみ