論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.そもそも、どうして他者の個性を潰したがる人がいるの?

答.団体内の各部署を尊重する総括が不在なら、そうなるものだよ!
  まとめる人がいないから、同じになる事でしかまとまれないんだ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

てんをしゆくしょうのもはかくぶんなり
天をしゆく將の喪は斯く文なり

全体をまとめて先導する者がいないと、全体は個別へと分散されていく。という意味。

外部との外交も大事だが、内政がしっかりしていないと、他国の文化に制圧負けする。

9-5(212)

孔子

匡(きょう:国名)という国で恐ろしい目にあった。

 

文王(ぶんおう:人名)が亡くなってから随分と経ったが、

文、つまり多様性の不在は、植物の芽がブワッと湧き出るかのように茂っているよ。

 

集合体を先導するリーダーの長期的な不在は、多様な各々の相互関係が分断される。

多様性が分断された後に産まれた者は、亡きリーダーからの恩恵を受ける事ができず、

多様な各々の相互関係が分断された状態が、一番馴染みある状態だと認識するだろう。

 

これからも集合体を先導するリーダーが不在のままでいるのであれば、

今以上に、多様な個性を尊重しない状況になっていくだろう。

 

匡の国民がそれを続けていく先に、あるものは何だというのか。

 

≪状況の推測≫
殺されそうになった孔子さんが、個性を潰した先に何がるのかと啓発中。

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この発想が、孔子さんが隠者にならない理由だね。利己的な格差が可愛く見えるほど恐ろしい未来を見てる。
創作物語の悪役がする事は、世界征服か他民族浄化、そして多様性を認めない統一が、お決まりのパターン!

白文

子畏於匡曰

文王旣沒文不在茲乎

天之將喪斯文也

後死者不得與於斯文也

天之未喪斯文也

匡人其如予何

書き下し文

子、匡において畏を曰く

文王既に沒し、文が在るにあらずの茲よ

天をしゆく將の喪は斯く文なり

後は死者から得るにあらず、斯く文においての與みなり

天がしゆく未だの喪は斯く文なり

匡の人、その如くに予するは何