答.人間関係がある限り、メンバーの脱落は集合体全部の問題だよ。
それに、自滅した人の影響力は強い。社会全体が歪むみかねないよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
われはだれをあざむく あざむくはてんよ
吾れは誰を欺く 欺くは天よ
他人に見栄を張らせるのは自己満足で終わらず、集合体を歪ませる行為。という意味。
墓まで隠し通す気でも、人知れず罪の意識を背負っても、想定以上に影響力は大きい。
9-11(218)
孔子が病で倒れてから、
弟子の子路(しろ:人名)が門下生を、私の家来として使役しているという。
葬式の時に家来が多い方が、偉い人が死んだように見えるからそうするのだろう。
〔孔子〕
「ずっと家来の臣下がいたのだ」だって?
由(ゆう:子路の事)がしている事は詐欺だ。
家来がいないから、急いであえて家来を作った。
そんな見せかけの見栄で飾る事で、誰を他人事とするか。
他人事にするのは集合体の意志そのものだよ。
そういうのをブレさせちゃいけない。
それと、その延長線上で関連するのは、
偽物の家来によって看取られる事になる、という事。
偽物の家来に看取られるくらいなら、そんなものいなくてよくて、むしろ、
一緒に生きてきた門下生、それも数人程度の門下生でいいから、
それによって看取られた方がいい。
それと、これも延長線上の話で、
壮大さを優先しては、真意に近い葬式にならない、という事。
コミュニケーションを積み重ねてきた道理の上で、葬式をあげあられた方がいい。
≪状況の推測≫
大事過ぎるからこそアレコレ手配する者へ、そんな小細工より真心がの方良いと嘆き中。
論ジェルポイント
愛する相手にこういう事をする人は多いね。愛で対象には、摂理を歪めてでも過保護をしたくなるみたいね。
でも「摂理を歪めてでも」って時点で、素の自分と自分のいる世界が愛されていない気がして、寂しいよね。
白文
子疾病 子路使門人爲臣
病間曰
久矣哉
由之行詐也
無臣而爲有臣
吾誰欺 欺天乎
且予與其死於臣之手也
無寧死於二三子之手乎
且予縦不得大葬
予死於道路乎
書き下し文
子が疾病 子路(しろ:人名)門人を使いて爲すは臣
病間に曰く
久やかな
由(ゆう:子路の事)がしゆく行いは詐なり
臣は無し、そして爲して臣が有る
吾れは誰を欺く 欺くは天よ
かつ、予して與するは、臣がしゆく手においてのその死なり
無しで寧ろ 二三子がしゆく手においての死よ
かつ、予して縦を得るにあらずの大葬
路の道においての予した死よ