論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.自分の事は、自分が一番わかってあげられるはずだよね?

答.うん。でも気持ちの言語化が失敗すると、自分でも誤解しうるよ!
  なに大丈夫。共感力のある他者が、善意で盲点を指摘してくれるよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ふ、なにをとおくしゆくがある
夫、何を遠くしゆくが有る

当人の言う動機と結果がしっくりこない。別の動機があるのではないか。という意味。

自分の動機はこうだと自認していても、無意識の深層心理が関与している事もある。

9-30(237)

このような詩がある。

 

ニワウメの木の花が咲いている。

その枝が、しなってこちらに反り返ってきている。

そして、ご馳走が山盛りにあるような気分で楽しく、
あなたではない人を愛おしく想っている。

だから、あなたと逢瀬をする場所からは、遠く離れておく方が善いだろう。

そして……と続く。

 

つまり、庶民的な女の子に恋い慕われていて、浮気心が出てしまい、

気持ちが浮気相手の方にいっているから、本命の恋人とは会えないという事だ。

 

孔子

まだ思っただけじゃないか。

この作者の男には、心変わりした事とは別に、本命と遠く離れたがる理由がある。

 

≪状況の推測≫
詩の作者へ、この文章表現では気持ちが共感できないと進言中。

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実際の理由はどうであれ、他に良い恋愛相手がいたからって、気持ちが冷める事はないだろうにね。
所有欲とか、契約したから好きでいようと努めてたとか、そんなよくある事がこの人にもあったんだろうね。

白文

唐棣之華

偏其反而

豈不爾思

室是遠而

 

子曰

未之思也

夫何遠之有

書き下し文

唐棣之華

偏其反而

豈不爾思

室是遠而

 

子曰く

未だしゆくは思なり

夫、何を遠くしゆくが有る