論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問。今までずっと雰囲気に合わせて上辺だけ話を合わせてきた。だから、内面から変わろうって勧められても、「そうだよ内面から変わるのが良いよね」って上辺だけで言っちゃう。なかなかこの癖が抜けない自分は、向いてないのかな?

答.一生変われない人もいるだろうけど、環境が変われば変わるかもよ!
  傷つけ合っても良い同士の集いで、同志にまで本心を隠す必要ないよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

しつのこなり
疾の固なり

一時的な防御反応だろう。という意味。

保身の必要のない所でも保身が続いてしまうのは、向き不向きの問題ではない。

14-34(348)

〔微生畝(びせいほ:人名)〕

丘(きゅう:孔子の事)は、どんな理由で、良かれと思って、
見聞きしたものをザルのように吸収しない者達と付き合っているんだ?

彼らに対して労を費やしても、彼らは何も変わらないか、口先だけ変わるかだよ。

 

孔子

確かに口先だけ変わるが、それはあえてしているわけではないだろう。

数日で改善する一時的な病気のようなもので、自分を守る為に必要な反応なのだろう。


≪状況の推測≫
見込みのない者はよくて言葉を真似するだけだぞという者へ、真似は自己防衛だからあって当然だと助言中。

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隠者も君子だから憚りなく改めるわけで、すぐ変われない人間の事情に疎く、共感も理解もできないのよね。
天然の君子と小人あがりの君子は出発点が違うんだから寄り道OK、っていう孔子さんの懐、温かいと思う。

白文

微生畝謂孔子

丘何爲是 栖栖者與

無乃爲佞乎

 

孔子

非敢爲佞也

疾固也

書き下し文

微生畝(びせいほ:人名)孔子を謂いて曰く

丘(きゅう:孔子の事)は何で爲すは是で、栖栖の者と與む

無ないし爲すは佞よ

 

孔子曰く

敢にあらず爲す佞なり

疾の固なり