論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.本を暗記してないのに、「文」ってあだ名をもらえる? by頭でっかちの物知り博士

答.「文」は全てに精通しているって事だから、読書に限らない事だよ!
  むしろ、誰かが提供した話からしか情報を得ないなんて、狭くない?

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

がくにはじあらずげをとう
學に恥あらず下を問う

初歩的過ぎてくだらないような問題に興味を持つ自分を恥じない。という意味。

大事なのは、何から学ぶかではなく、自分の純粋な好奇心に素直になれるかどうか。

5-14(106)

〔子貢〕

孔文子(こうぶんし)さんは、

なんで名前に「文」の字が当てられるようになったんだろう。

 

孔子

フットワークが軽くて思い立ったらすぐ行動でき、

物怖じせず馴れ馴れしいがまでに様々なものと触れ合う。

 

学び、つまり向上心による実体験で新しい概念に触れる時、
一見つまらなそうな問いを真剣に考える事は恥ずかしくて敬遠されるものだが、
彼は自分の心を入れ替えず、恥ずかしがらずに些細な事にも詳しくなる。

 

そういった信条を持っている彼だから、
名前に「文」の字が当てられるようになったんだろう。

 

≪状況の推測≫
読書からかけ離れたアクティブな人が「文」とあだ名をつけられている疑問に、当然だと助言中。

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本を読むのって、他者が「これが正しいよ」と押し付けてきた情報を、鵜呑みにしちゃう行為なんだよね。
自分で自分のわからない事を見境なく探していく方が、ずっと多岐にわたった視野を持てるって事なんだね!

白文

子貢問曰

孔文子 何以謂之文也

 

子曰

敏而好

學不恥下問

是以謂之文也

書き下し文

子貢が問いて曰く

孔文子(こうぶんし) 何にいいゆくをもってした文なり

 

子曰く

敏そして好

學に恥あらず下を問う

是にもってするは、いいゆく文なり