論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.理性で培ったものを活用して、そこから感性が育つ事はないの?

答.感性は、幼稚で野蛮と感じるような、原始的体験から育っていくよ!
  ある程度育つと文明的になるけど、理性とは全く別の最終形態だよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

いまだちのせい えんはちのし
いまだ知の生 焉は知の死

理性で始まったものは、理解できる種類が増えても理性の範疇に収まる。という意味。

ここでいう理性と感性は、育てば相談は可能になるが、交じり合う事は絶対にない。

11-8(251)

〔季路〕

未練ある霊や先祖の霊など、目に見えない何かしらを扱う行事とは、
つまり何なのだろうか?

 

孔子

生きた人間の為の行事をこなす事は、今の君もやってのけている。

その道を最後まで突き詰めていけば、未練ある霊の為の行事もこなせるようになる。

 

〔季路〕

あえてきくけど、「死」とは何なのだろうか?

 

孔子

今の君にとって、「生」が実感のわかない他者から知り得た情報だという事だ。

それを突き詰めても、他者から知り得た情報による「死」にしかいきつかない。

 

閔子(びんし:人名)と仕えの者は、つつしみぶかく静かにかしこまっている。

子路(しろ:季路の事)は、どう行うかを思索し、行いそのものを大事にしている。

冉有(ぜんゆう:人名)と子貢(しこう:人名)は、親しみやすく気さくにしている。

 

向上心を持った人と交流して、その言葉に流されて従い、
その言葉を元に、どう行動するかを決める由(ゆう:季路の事)のような人は、
自分の人生を自分で生きているという実感がわきにくい。

そうであれば、死というものの実態が何なのかを得る事は無い。

 

≪状況の推測≫
あえてっていう仮定の話をしたのに、マジレスされ中。

論ジェルポイントf:id:rongel:20210301113450p:plain

霊と死は、体験しにくいという共通点があるけど、結論に差が出たね。これ「鬼神とは何か」ってきいたら「死」と同じで怒られて、「死をどう扱えばいいか」ってきいたら「鬼神の行事」と同じで褒められるのね。

白文

季路問事鬼神

 

子曰

未能事人 焉能事鬼

 

敢問死

 

未知生 焉知死

 

閔子 侍側 誾誾如也

子路 行行如也

冉有 子貢 侃侃如也

 

子樂若由也 不得其死然

書き下し文

季路が鬼神の事を問う

 

子曰く

いまだ能うは人の事 焉に能うは鬼の事

 

曰く

敢えて死を問う

 

曰く

いまだ知の生 焉は知の死

 

閔子 侍側 誾誾の如くなり

子路 行行の如くなり

冉有 子貢 侃侃の如くなり

 

子樂に若する由なるは 得るにあらずその死の然