論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.行政がダメになっても、国民同士の裁判は国民に対して公平だよね?

答.裁判はハイリターンではないけど、共感力が試される職務だよね。
  難しい仕事とはいえ、超人は存在しないんだ。不公平も有り得るよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ちょうするしょうでごがゆうするはひとなり
聽する訟で吾が猶するは人なり

裁判は罰を与える仕事ではなく、人間同士の和解を手伝う為のもの。という意味。

とはいえ、人情のない人が携わると罰を与える仕事になる。理想の押し付けは禁物。

12-12(275)

孔子

裁判では、訴える側と訴えられる側の、両方の言い分に耳を傾ける必要がある。

それなのに、片方の事情だけを汲み取るのは、裁判をダメにする者がやる事だ。

由(人名:子路の事)のような人がそれをする。

 

 

子路が、訴える側の言葉だけを頼りにして、訴えられる側の言い分を待たずに、
その日のうちに訴えられる側の罰を決定した。

 

 

孔子

訴えに関する事情を話そうとする人の理性がこいねがうのは、人らしい温かみだろう。

必ずのように罰に使わされるなら、訴えられる側の弁明が無い状態だよ。

 

≪状況の推測≫
仕事を淡々とこなす事を重視する者へ、人相手の仕事なんだから人情が大事だと助言中。

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嫌な話が続くけど、要するに「神聖で厳格そうだから悪さはしないだろう」という先入観は危険って事だね。
「絶望しろ、疑心暗鬼になれ!」という誘いではなく、相手も同じ人間だから過信しないようにって話だね。

白文

子曰

片言可以折獄者

其由也與

 

子路 無宿諾

 

子曰

聽訟吾猶人也

必也使 無訟乎

書き下し文

子曰く

片の言での可をもってするは獄を折る

それ由なりと與む

 

子路 宿無しの諾

 

子曰く

聽訟で吾が猶するは人なり

必ずなるに使うは 訟で無しよ