答.良い事だろうが何だろうが、変化自体にアレルギーある人がいるよ!
自然と同じ気持ちになれたら一丸となって同じ方向に行けるかもよ!
☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆
ぜはそのきなり
是はその幾なり
沢山の言葉による概念に支えられている人はそのバランスを至高とする。という意味。
バランスが崩れると不機嫌になるが、やる気が出るかどうかは無関係である。
13-13(299)
〔定公(ていこう:人名)〕
たったひとつの単語によって、
国民が国興しにやる気を出すという事は可能なのだろうか。
可能だとしたら、そのような単語は、沢山あるものなのだろうか?
〔孔子〕
たった一つの単語では、流される人がいる事によって実現しない。
沢山の単語がそれぞれ流れをつくり、
それによって同じ場所に浮かび続けるという事は可能だ。
流される人にとってセオリーとされるべきものは、
特定の場所に浮かび続けられる為に、
沢山の言葉と結びついた沢山の概念が同時にある事だろう。
人々は口を揃えて、
「君主を務めるのは難しく、家臣を務めるのも簡単ではない」
という。
これらは実体験による根拠がないまま語り継がれているただの情報だ。
実体験がないなりに、
「君主はあれもこれもあれもやって、あれまでやらなくちゃいけない」
と、難しさを表現する沢山の概念が集まって語られているからこそ、
「そりゃ大変そうだ、いや大変なはずだ」と国民は腑に落ちるわけだ。
実際に君主を務めてやっていくのは難しいだろう。
やってみれば「こんな感じ」という感覚がわかる。
「こんな感じだから難しい」は、一つの感覚だ。
つまり、沢山の概念が密に集まっている状態ではないよ。
そういった感覚を全員で共有できるのであれば、
たった一つの単語で国興しをする事もできるよ。
〔定公〕
では、たったひとつの単語によって、
国民が意気消沈するという事は可能なのだろうか。
可能だとしたら、そのような単語は、沢山あるものなのだろうか?
〔孔子〕
その場合も、
たった一つの単語では、状況に流される人がいる事によって実現しない。
流される人にとってセオリーとされるべきものは、
特定の場所に浮かび続けられる為に、
沢山の言葉と結びついた沢山の概念が同時にある事だろう事も同じだ。
人々は口を揃えて、
「未知なる新しい事に挑戦しても面倒なだけで、相乗効果でワクワクする事は無いよ」
という。
君主が行うのは、独立した一つの言葉を発する事と、それを浸透させる事。
認知済みの言葉の提唱は、新しい事への挑戦とは違うので、認識違いがあるだろう。
流れづくりは流れをつくる事にワクワクする人に任せて、
流されたがる人には、気に入る形で浸透してもらえばいいだけであり、
全員で新しく流れをつくれとは、君主は強制していない。
それなのに、流れに乗りたい人がこのように誤解するのは、
流れのバランスが崩壊した時点で「新しい事」は始まる事になるからである。
中身の良いものでも新しい事が始まるという事だけで不機嫌になる人は必ずいるのだ。
とはいえ、不機嫌になるだけで、意気消沈まではしないが。
例えるなら、
その言語交流をした上で、浸透させる時に起こる認識違いのようなものであれば、
間違いなくそれは対話のウィークポイントにハマっただけだよ。
言葉での対話では、上記のように、時には大多数の人に間違って伝わる事が有り得る。
しかしこれは、国民全員に認識違いを起こすのは難しく、
いきなり絶望するようなものではない。
もう一つ例えるなら、
言語交流をせずに、浸透させる時に起こる認識違いのようなものが起こるのであれば、
「これはひどい」と確信をもった実体験がバッチリできる。
「これはひどい」は、一つの感覚だ。
つまり、沢山の概念が密に集まっている状態ではないよ。
そういった感覚を全員で共有できるのであれば、
たった一つの単語でやる気をなくさせる事も可能だよ。
≪状況の推測≫
気をつけるべき言葉はあるかと問う者へ、大事なのは言語理解ではなく態度と感覚だと助言中。
論ジェルポイント
定公さんが悪事を行わない前提で話している事に尊さを感じる。信頼してたのか、孔子さんが若かったのか。
環境が大きく変わるのは誰だって怖いよね。大変化より今の小さな苦しみに耐え続けたい気持ちもわかるわ。
白文
定公問
一言而可以興邦
有諸
孔子對曰
言不可以若
是其幾也
人之言曰
爲君難 爲臣不易
如知
爲君之難也 不幾乎
一言而興邦乎
曰
一言而喪邦
有諸
孔子對曰
言不可以若
是其幾也
人之言曰
予無樂乎
爲君唯其言而莫
予違也
如其善而莫之違也 不亦善乎
如不善而莫之違也 不幾乎
一言而喪邦乎
書き下し文
定公(ていこう:人名)問う
一言、そして邦を興こすをもってするが可
有るは諸
孔子對して曰く
言、可にあらずにもってするは若
是はその幾なり
人がしゆく言で曰くは
爲す君は難 爲す臣は易にあらず
如くは知
爲す君をしゆく難なるは、幾にあらずよ
一言、そして興むは邦よ
曰く
一言、そして邦の喪
有るは諸
孔子對して曰く
言、可にあらずにもってするは若
是はその幾なり
人がしゆく言で曰くは
予に樂は無しよ
爲す君は、唯だその言、そして莫
予は違いなり
如くは、その善、そして莫をしゆく違いなり 亦ならず善よ
如くは、善にあらず、そして莫をしゆく違いなり 幾にあらずよ
一言、そして喪するは邦よ