論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.国政で善い事しろとは強制しないけど、国名義で善い事した人を褒めてもいい?

答.動機によるよ! 褒められる為にした行動は褒められる事じゃないよ!
  賞を与えなくとも、恩を感じた人が素直に感謝するだけで十分かもよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

なおがあるはそのなかや
直が在るは其の中や

他者を偏見なく見て認識して、気持ちにも共感した結果が正直だ。という意味。

それによってどんな行動をとるかは重要ではない。行動は賛美の対象ではない。

13-16(302)

〔葉公(しょうこう:人名)〕

理性での集団に正直な者がいる。

その者の父親が羊を盗んだ時、その者は隠さず名乗り出たのだ。

 

孔子

理性で集団を形成していく中での正直な者というのは、
その集団のセオリーにおいて異なる。

父は、子に同情し、
子は、父に同情する。

同情した結果、どんな行動をとるかは、集団にとって変化するだろう。

正直という概念に対する正解の行動は一つではない。

正直という概念は、同情心の中に存在しているのだ。


≪状況の推測≫
身内びいきしない正直者を褒めたたえた者へ、相手を思いやれているかが大事だと助言中。

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直は普遍的な徳と違いケースバイケースが有り得るのね。というか人間の感情がイレギュラーつくるだけか。
大事なのは「訴えれば褒められる」という押し付け教育にならない事。何が最善かは逐一判断しないとね!

白文

葉公語孔子

吾黨有直躬者

其父攘羊而子證之

 

孔子

吾黨之直者

異於是

父爲子隱

子爲父隱

直在其中矣

書き下し文

葉公(しょうこう:人名)語りて孔子に曰く

吾の黨に有るは直の躬の者

其の父が攘する羊、そして子は證をしゆく

 

孔子曰く

吾の黨をしゆく直の者

是において異

父、爲すは子の隱

子、爲すは父の隱

直が在るは其の中や