論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.自分で目標を立てるって、具体的にはどうするの? 自分の利益優先を目的にするのはワガママ過ぎると思うの。何かいい目安は無いかな?

答.自分の為の自分の目標とはいえ、結局は普遍的な道理が指標になるよ!
  感性が「ちょっと踏み外したかな」と思ったなら、それが指標だよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

ふしはじのみちなり
夫子は自の道なり

善い事をしてるように見えるが、自分の都合のいい事をしているだけ。という意味。

方針が決まっている人は流さない。自分の都合を考えると流れに乗る事は必須になる。

14-30(344)

孔子

人間なら誰でもなり得る小人から、自らを律して逸脱しようとした者、つまり君子は、
小人の時にはなかった独特の感性が備わるものだ。

 

君子の感性は三種類に分類できる。

その感性が機能すれば、小人の時に困っていた特定の目の上の瘤が、まるでなくなる。

 

仁者、つまり自分の理性と感性を統一して尊重する事ができた者なら、
判断に悩んで葛藤したり、矛盾が生じたりして困る事が、まるでなくなる。

 

知者、つまり比較的理性重視だが、場の雰囲気に流されず理論的な事ができた者なら、
習慣や偏見だけで行動したり、そそのかされて方針を変える事が、まるでなくなる。

 

勇者、つまり比較的感性重視だが、目立つ事を恐れず自己主張する事ができた者なら、
孤立に不安を感じたり、誰かや何かにおどおどと諂ったりする事が、まるでなくなる。

 

〔子貢(しこう:人名)〕

そう区分するなら、あの人は、
自分の個人的な都合の動機に基づいているようだ。


≪状況の推測≫
自分らしさとワガママの区別がつかない者へ、仁は人それぞれだが保守による他害はしないと助言中。

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小人の反対が君子で、君子には三種類あるってわけだね。理性寄りが知者、感性寄りが勇者、両立が仁者ね。
知者も勇者も十分君子だけど、更に仁者を目指すとバランスがいいっていうあんばいだね。複雑な分類だわ!

白文

子曰

君子道者三我

無能焉

仁者不憂

知者不惑

勇者不懼

 

子貢曰

夫子自道也

書き下し文

子曰く

君子の道の者は三つの我

能うは無しの焉

仁者は憂うにあらず

知者は惑うにあらず

勇者は懼れるにあらず

 

子貢(しこう:人名)曰く

夫子は自の道なり