論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.賢くなった人から集団を統治する側に回って、愚者を先導するべきじゃないの?

答.それは賢くなったのではなく、後ろ盾を得て傲慢になっただけだよ!
  自分よりも他人を見だした時点で成長が止まる。自分の事は自分で!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

けんのものはへきするよ
賢の者は辟する世

賢い人ほどリーダーシップをとらない。という意味。

賢くなればなるほど、隠者気質になっていく。偉ぶり出す人は賢者ではないので注意。

14-39(353)

孔子

賢者は、数世代しか続かないような流行を避け、普遍的なものを取り入れる。

時の物は、集団としては、帰属意識や連帯感を得られ、
また、普段底に伏している者にもチャンスが巡るギャップとなるが、
自分の自然体を見定めるには、とりまく環境も自然である必要があるからである。

 

それで物足りなくなったら次は、一部の土地を避け、別の土地に移住する。

特定の人物や習慣を避ける目的の他、
集団の構成員が少なければ、それだけ圧力を低くできるという目的もある。

 

それで物足りなくなったら次は、魅惑的なものを避け、簡素かつ質素に徹する。

付き合いや居場所を変えても、誘惑はどこにでも潜んでいるものである。

心を乱すほどの刺激的なものは、心を強くしようとも抗うのが難しい為、
そもそも距離をとっておく事で、自然体を維持しようとするのである。

 

それで物足りなくなったら次は、言語的概念を避け、実体験と感性重視になる。

人間にとって、言語と言語によって伝播する概念は、重要なツールである。

しかし、これほど言語活動に特化した生物は稀であり、自然から見ると特異である。

言語をより活かす為に、また言語の短所を補う為に、あえて言語の無い状態を作り、
人の自然というよりかはその大枠の生物としての自然に触れる。

 

このように、身の脂を削ぎ落していくのが、賢い者のする事である。


≪状況の推測≫
俗世の頂点に立てた者が賢いのだとする者へ、本当に賢い者は俗世から離れると助言中。

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この理屈だと、ぼっち陰キャは相当賢くなれる地位にいるのね。本人の心が不安定だったら無理だろうけど。
孔子さんが熱弁するからには、孔子さんの時代から、賢者はズル賢さを含む智謀者を指していたんだろうね。

白文

子曰

賢者辟世

其次辟地

其次辟色

其次辟言

書き下し文

子曰く

賢の者は辟する世

その次は辟する地

その次は辟する色

その次は辟する言