論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.状況が状況(神聖な雰囲気とか非常事態とか)なら、ひどい事も許される?

答.平常時に許されない事は、非日常でももちろん許されないよ!
  どんな状況でも、いつでも恒常的な自分でいられるようにしよう!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

おんなをふつし すくいてくみするがあたう
女を弗し 救いて與するがあたう

女を払いのけ、悪の手から救い守る事ができる。という意味。

状況や環境は障害物であり、ルールではない。人間の真心が潰されないように!

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季氏(きし)が、泰山でビッグイベントをする。

 

孔子

季氏のもとで働いている冉有(ぜんゆう)よ、

女を払いのけ、悪の手から救い守る事ができるか?

 

冉有

いや、季氏さん相手じゃ無理…。

 

孔子

ああ、昔はそういう指摘をしていたじゃないか。

泰山は、いってもきかなかった林放とは違うよ。


≪状況の推測≫
過去には正義を掲げていたのに、今は体裁を気にして、悪を見逃そうとしている者へ、進言中。

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非常時に豹変する人って、「日常」という状況に則り、常に自分らしくない行動をしていた人なんだよね。
だから「非日常」という状況にも則っちゃう。それどころか俺得な「非日常」も造りたがる。可哀想な人生。

白文

季氏旅於泰山

子謂冉有

女弗 能救與

 

對曰

不能

 

子曰

嗚呼 曾謂

泰山不如林放乎

書き下し文

季氏、泰山において旅する

 

子、冉有(ぜんゆう)にいいて曰く

女を弗(フツ)し 救いて與(クミ)するがあたう

 

たいして曰く

あたわず

 

子曰く

嗚呼(アア) かつてはいえた

泰山 林放ごとからず