論語エンジェルの【誰でも君子になれる論語の現代語訳】

論語の原文を、何のひねりもなく素直に読んで、現代語に翻訳するよ!

問.理性をほどほどまでにしか育てないだなんて、将来が不安じゃない?

答.感性との二本立てでサブも育てておけば、なおいいんじゃない?
  理性に関する事それ一本だけで将来を設計する方がずっと不安だよ!

☆★☆ピックアップフレーズ☆★☆

めいをじゅにあらず
命を受にあらず

生態系の一員である生き物として、その環境でやるべき事を遂行しない。という意味。

循環するものの中で、循環に貢献せず居座るには、自己完結できるほどの蓄えが必要。

11-13(256)

孔子

回(かい:人名)のような人は、家の中のありとあらゆるものを活用して生活する。

彼は周りを活かせるが、彼自身の中身は蓄えがなく空である。

 

賜(し:人名)は、自分の置かれた環境で咲く事を拒み、
価値があるとされるものに変換可能な資産を増やし続け、それを膨大にした。

それはつまり、彼自身の中身は蓄えたもので満ちているのである。

 

≪状況の推測≫
知識や財産を集めれば万事に対応できるという者へ、応用力は蓄えるものではないと助言中。

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後者の方が優れていると現代人は思いがちだけど、ここでは前者を賛美してるんだよね。違和感はあるけど。
足元の小さな幸せを増幅させていくのが前者で、目に見えてわかる大きな幸せを取引で呼び込むのが後者ね。

白文

子曰

回也其庶乎 屢空

賜不受命而貨殖焉億則 屢中

書き下し文

子曰く

回なるはそれ庶よ 屢の空

賜は命を受にあらず、そして貨を殖するの焉は億、すなわち 屢の中